人が与える影響力は予想以上に大きい
子供の頃に読んだ「フランダースの犬」は、衝撃的な話で忘れられない。
主人公のネロという男の子がひどく可哀そうで、何度読んでも涙が出た。
絵のコンクールの勝敗が、裏のやり取りでお金持ちの家の子が優勝なんて、ひどい世の中だ。
風車小屋の火事事件も、なんと悪い大人がいるんだと思った。
人から陥れられて、誤解されると、周りに広がって恐ろしいほど影響力を与える。
自分ではどうすることも出来ない大きな力の前では、あまりにも無力に思えた。
この話は、そんな絶望の中でも、ネロが誠実な心を持ち続けていたことを伝えたかったのかもしれない。