どちらに進むか迷ったときに思い出したい話
少し前にラジオで聞いた、すごく印象に残っている話がある。
次のような内容だった。
村である男が馬を飼っていた。ある日、馬の世話をしているときに馬が逃げてしまった。
村人たちは、「それは残念なことだ」と言った。
しかし父親は、「どうなんだかなぁ」と言った。
しばらくしたある日、その馬が別の馬を連れて戻ってきた。
村人たちは、「それはよかった」と言った。
しかし父親は、「どうなんだかなぁ」と言った。
男はその連れてきた馬の訓練を始めたが、馬から落ちて大怪我をした。
村人たちは、「それは残念なことだ」と言った。
しかし父親は、「どうなんだかなぁ」と言った。
ある日、徴兵のために村の若い男たちが連れて行かれたが、その男は怪我をしていたので行かずにすんだ。
村人たちは、「それはよかった」と言った。
しかし父親は、「どうなんだかなぁ」と言った。
・・というように繰り返されていく。
過去を振り返ると、そのとおりだと思った。悪いほうに進んだと思ったけど、あとから思えば、それが悪い方向ではなかった。
どっちに進んでも間違いなんて無いのかもしれない。
不運なことがあったとしても、それはまた、いい方向へ向かっていくための通過点なんだと思う。